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岩 崎 弥 太 郎 命(1834〜1885)
土佐に寄せ来る黒潮の息吹が化身したのであろうか
翁の咲かせた三菱は あたかも黒潮の如く温かく たくましく 悠々と太平をめぐり 世界をあまねく うるほしてゆく |
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福 沢 諭 吉 翁(1835〜1901)
天は人の上に人をつくらず 人の下に人をつくらず
維新の開幕を告げる砲声響く中 義塾を開いた翁は 永遠なる真実人間の尊厳を厚いことばで啓蒙してゆく |
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板 垣 退 助 公(1837〜1919)
板垣死すとも自由は死せず
陣頭に立って維新を切り拓いた公は 自由民権の思想に徇じ 言魂となって自由の真理を照らしてゆく |
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安 田 善 次 郎 翁(1838〜1921)
人生の限りなき可能性を太閤記によって触発された翁は 金融事業を興し 天下一の道を拓いてゆく
翁の魂は 太閤と同根かも知れない |
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大 隈 重 信 公(1838〜1922)
議会政治の理想に炎え 最初の政党内閣総理となった公は 学問の必要を痛感し 早稲田の森に熱き夢を託してゆく |
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渋 沢 栄 一 翁(1840〜1931)
商工業の振興に偉大な成果を挙げた翁の秘訣が 論語の信頼と物語の実行にあったという
倫理の道を生きた翁は 孔子の生まれ替わりかもしれない |
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伊 藤 博 文 公(1841〜1909)
逆巻く維新の激流が 公によって見事に調整され 東洋唯一の近代国家が現れてくる
来るもの全てを受容して 道を拓かれた公の光は 経世の道標として永遠に輝いてゆく |
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東 郷 元 帥(1847〜1934)
敵艦見ゆ 天気晴朗なれども波高し
必勝の信念を胸に 三笠の艦頭に悠然と立ち 国難を粉砕する元師の英姿を日本海の波涛も忘れまい |
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岡 倉 天 心 命(1862〜1913)
西欧文化の奔流に 美意識崩壊の危機を感じた天心は 天才達を集め自然心による伝統美術の改革を指導し 誇りある和魂洋才の道を示してゆく |
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島 崎 藤 村 命(1872〜1943)
遂に 新しき詩歌の時は来りぬ
新しき言葉は すなはち新しき生涯なり
藤村からほとばしる炎の詩に 新しい文学の芽が萌え立ってくる |