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純金百尊家宝
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江戸の華人
裏面 神亀像
 
敷島の やまとごころを人とはば
朝日ににほふ 山ざくら花
   
宮 本 武 蔵 命(1584〜1645)
巌流島に天下一の名声を轟かした 剣の華人武蔵は 名利を捨て独り空の世界に切り込んでゆく
剣影に冴える空即是色の光芒は 絵となり 像となり 書となって厳しい学びを語りかけてくる
   
三 井 高 利 命(1622〜1694)
江戸に商道の華を咲かせた高利は 商家の道を厳しく示して子孫に繁栄の華を咲かせてゆく
三井の裂かせた道理の華は よく風雪に耐え 今も社会を花園に染めている
   
水 戸 光 圀 公(1628〜1700)
道理に基づく行政を熱望する光圀は 大日本史の編纂を創め 水戸学を興してゆく
天下の副将軍の高い志は 黄門伝説の華を咲かせ 行政の道理を今も痛快に照らしている
   
井 原 西 鶴 命(1642〜1693)
空と遊ぶ俳諧に見切りをつけ 色と遊ぶ水侠に魅かれた西鶴は 浮世華「好色一代男」を咲かせ 江戸に笑いの渦を巻き起こしてゆく
   
喜 多 川 歌 麿 命(1753〜1806)
若き女性の咲かす色香の華をいのちの輝きとして捉えた歌麿の浮世絵は 夢を呼ぶ江戸の華となり 海を渡って世界にも色香を伝えてゆく
   
大 石 内 蔵 助(1659〜1703)
藩が取りつぶされ 同士と共に生きる喜びを断たれた武士達は 美しい死の演出に共通の目標を見出してゆく
実演し 永遠なる純忠の華 忠臣蔵を咲かせた
   
市 川 団 十 郎 命(1660〜1704)
華のお江戸をうならせたい と新奇な演劇をめざす団十郎は 粋な振付 奇な隈取り 気合の荒事などに工夫をこらし 絢爛豪華な歌舞伎の華を咲かせ 江戸に興奮の嵐を巻き起こしてゆく
   
大 岡 越 前 守(1677〜1751)
花も実もある名奉行として 行政の華を咲かせた忠相は やがて諸民の願望が結晶した大岡裁きの夢華となり 永遠に官の道を照らしてゆく
   
平 賀 源 内 命(1728〜1779)
発電機 寒暖計など日本ではじめての発明が 源内の偉大な才能から生まれてくる
文明の華乱れ咲く今日 春に先駆けて咲いた平賀源内は民族の誇りである
   
本 居 宣 長 命(1730〜1801)
敷島の やまとごころを人とはば 朝日ににほふ 山ざくら花
これ程美しいことばで 私達をほめてくれた人はあるまい
国学の母 宣長の咲かせた美しき詞華は民族の誇りを輝かしてゆく